カンスト講座

 この作品は点数が999万9900点で得点がストップするように出来ており、各面での細かい点数稼ぎや、様々なコツを身につけていけば、かなりギリギリ(1010万点〜1050万点)の所で上記の点数に達する事が出来るようになります。特別、点数を稼いだからといって、エンディングが異なるものになったりはしませんが、クリアが安定するようになってからの楽しみとして、極限のプレイを目指してみるというのも、このゲームの楽しみ方の一つだと思います。
 以下に、カンストを目指す際の注意点や、点数の稼ぎ方等を説明します。普通のクリアとは違う、このゲームの一つの楽しみ方だと思うので、クリアが安定するようになったら、是非チャレンジしてみて下さい。
 ちなみに、パニッシャーとニック、どちらがカンストをやりやすいか、という話になるのですが、若干ですが、ニックの方が楽であると思います。理由は、点数効率の高い、サマー(波動蹴り)の、使いやすさの為です。

その1:出来るだけ点数の高い攻撃方法を多用する
 プレイヤーが繰り出す攻撃の多彩さについては、前項で説明した通りですが、その攻撃の中でも、特に点数効率のいい技がいくつか用意されています。
 その中で、比較的使用頻度を高くした方がいい技に、流星キック(1000点)や、波動蹴り(1発目600点、2発目1500点)があります。他にも、武器アイテムのランス(貫通性能が高く、1発あたり1500点)、プリティーヘッド(3000点)等が、点数が高いので、積極的に狙っていきたい所です。
 逆に、あまり多用しない方がよい攻撃として、通常連続技(100点>100点>300点>700点。合計で1200点になりますが、その分ダメージも多く与えてしまうため、効率が悪い)、ガンモード時の拳銃乱射(一律100点)等が挙げられます。今、例に挙げた二つの攻撃方法は、通常のプレイでは、特に何も考えずに多用している攻撃方法なので、この二つの使用を控えて、流星キック、波動蹴りを多用する方向に切り替えるだけで、随分と点数効率が変わっていく筈です。
 なお、パニッシャーの波動蹴りは、ニックのサマーと比べてリーチが短く、通常戦闘で多用するのは、慣れていても危険性が高いです。パニッシャーを使用する際は、流星キックを多用しましょう。パニッシャーの波動蹴りも、隙がニックに比べて少ない為、2面ボスのように一部のシチュエーションではニックを凌駕する事もありますが……。
 他にも、波動蹴りを使用した、効率のいい稼ぎ方としてはプリティーボーイを掴んだ状態でサマーを繰り出すと、他の敵キャラの場合、600点の1撃目しか入らずに転倒してしまう為、効率が非常に悪いのですが、プリティーボーイの「どんな攻撃が命中しても、のけぞりはするが、転倒しない」という特性が手伝って、全ての攻撃が命中します(パニッシャーなら3発、ニックなら2発)。ガンモードの拳銃弾のみでプリティーボーイを倒した場合と、波動蹴りを利用して倒した場合では、大体2万点〜3万点の差がでます。当然、普通の倒し方に比べると時間がかかりますので、プリティーボーイが出てくるステージでは、時間切れに注意しながら、極力この点数稼ぎを狙ってみるようにして下さい。
 もう一つ、掴みからの波動蹴りを上手に利用する方法を説明します。前述した通り、掴み状態からの波動蹴りは、掴んだ敵に対しては、点数的に損をしてしまう攻撃方法なのですが、波動蹴りのネックになる、1撃目の攻撃判定を、その掴んだ敵一人のみで、完全にうち消してしまう事ができるのです。
 敵が密集している場所に、立ち状態で波動蹴りを繰り出した場合、自分との間合いが近い敵全てに、点数の低い600点攻撃が当たった上で、2発目の波動部分が命中する事になり、波動部分のみを当てた時に比べると、ダメージは約2倍、点数は2100点(波動部分2発なら3000点)と、ほぼ同率ダメージである、流星キック2発分とわずか100点しかアドバンテージが無い状態になってしまいます。波動蹴りのリスキーな面を考慮に入れると、これは非常に損をしていると思います。
 ですが、敵を掴んだ状態で密集時に波動蹴りを繰り出す事で、点数が下がるリスクを、敵1人のみに減らし、他の敵には点数効率の良い、1500点部分のみを命中させる事ができます。敵が少ない場所で行ったとしても、大した意味はありませんが、3〜5人の敵が密集している場所で行った場合、かなりの効果が期待できます。
 パニッシャーの波動蹴りは、元々リーチが短い為、大きな期待はできませんが、ニックにとっては、細かいながらも、全面を通じた点数アップに繋がるテクニックだと思います。
 当然ですが、アイテムの入っているオブジェを破壊する際にも、繰り出した技に応じて点数が変化しますので、最後に破壊する際は、波動蹴りの波動部分を積極的に当てて行きましょう。
その2:アイテムボーナスをしっかりと取る
 このゲームは、各面をクリアする際に、そのステージで入手したアイテムの個数に応じて、ボーナス点が入る仕組みになっており、点数稼ぎをする場合には、使う、使わないという問題ではなく、とりあえず拾っておくという事が、非常に重要になります。
 武器類を利用するのが、もし苦手であったとしても、このゲームは比較的簡単に、武器を捨てる事が可能(武器所持時にジャンプ中に攻撃ボタンを押す(ダッシュ中は、流星キックが優先されるので、頂点付近で押さないように注意しましょう))なので、敵が少なくなった時点で、周辺のアイテムや武器を全て回収する事で、比較的簡単に点数アップに繋げる事が出来ます。ナイフ男が投げるナイフを、ひたすらパンチで落とし、拾っては画面外に捨てるという行動を、タイムオーバー寸前まで行ったりすると、結構効果的です。ある程度運がからみますが……。
 ここで重要になってくるのは、アイテムボーナスに関わる要素というのは、「各面でプレイヤーが拾うことの出来る物体全て」という点です。つまり、アイテムが入っている上に、拾い、武器にすることが可能なオブジェクト類(アイテム紹介、その他オブジェクトの欄で紹介している全ての物体)が、それに該当します。要するに、破壊する前のドラム缶や観葉植物は、とりあえず持ち上げてから落とし(持ち上げた状態でダッシュすることで、その場に落とします)、その後に破壊するという行動を行わなければなりません。当然、ステージによっては非常に難しい(敵との乱戦時に行うのは、大変だと思います)場面もありますが、出来るシチュエーションでは、必ずアイテムボックス類は持ち上げるという習慣をつけましょう。
 さらに細かい稼ぎ要素になりますが、前述したオブジェクト類には、地面に叩きつける事で高得点が得られる(ビデオゲーム、ソファの1000点)ものや、破壊のプロセスに至るまでに、細かく壊れる(ドラム缶、樽、木箱、ビデオゲーム。ドラム缶は見た目上壊れないが、耐久力はある為、ここに該当します)ものも存在します。
 当然、最後の破壊時には、波動蹴りで締めるというのは変わりありませんが、波動蹴りの攻撃力が高い為、いきなり当ててしまうと、中途破壊時に入る点数(跳び蹴り(200点)が威力も低く、オススメです)を失ってしまいます。これまた高々200〜400点程度(ビデオゲームの場合、耐久力が結構あるため、3回投げる事が出来るので、3000点となり、結構重要です)の点数ですが、全面に存在する耐久力のあるオブジェクト全てに対して行った場合、数万点レベルの点数に繋がります。
 こういった細かい点数を逃していた為、ほんの数万点でカンストに至らなかったりした場合は、かなり泣けると思うので、タイムオーバーにならない程度に気を配っておきましょう。
 最後に重要なポイントを一つ。アイテムボーナスに適用される個数の数え方ですが、「1アイテムあたり、1ポイント」となっており、同じアイテムやオブジェクトを、何度も何度も捨てては拾った所で、一切点数には影響しませんので、注意しましょう。
その3:体力ボーナス等の各種ボーナスを逃さない
 このゲームは、全てのステージで、ボスとの戦闘時になんらかの食料を残して戦うことが可能となっています(1面はピザ、2面はチーズかスライスピザ、3面はプリティー兄弟が落とす食料4つ、4、5、6面はミート(但し、最終面は相当持っていくのが大変です))。各面クリアの際に、体力が満タンであった場合、その時の残り人数に合わせたパーフェクトボーナス(初期状態で体力ボーナス含めて約13万点、残り人数2人で約20万点、最終面のみ、残り人数1人あたり20万点入るので、最大で60万点)が入ります。パーフェクトボーナスは、当然体力が満タンでなければ、ただの体力点のみになってしまうため、天と地程の差がついてしまいます。
 また、前述した通り、残り人数によってもパーフェクトボーナスは変動します。プレイがほぼ完璧であった場合、3面ボス、もしくは3面ボス直前道中で、エクステンド点である180万点に到達する可能性があり、そうなった場合は、3面クリア時から20万点のパーフェクトボーナスが入る可能性が出てきます。
 カンストを目指した場合、このボーナスを落とす事が許されるのは、大体2回まで(安定しないのは、3、4、6面。特に6面)となっており、比較的安定する1、2、5面でボーナスを逃してしまうと、カンスト達成はほぼ絶望的になります。
 その他のクリアボーナスとしては、手榴弾の所持数もそれなりに重要(特に最終面)な要素となっており(1〜5面までが1つ5000点、最高45000点、最終面のみ、1つ20000点、最高18万点)、極力手榴弾を使わないという事も、高得点の秘訣となっています。ただし、当然の事なのですが、体力パーフェクト点の方が、手榴弾ボーナスよりも高い為、優先度と重要度は明らかに体力ボーナスの方が重要になってきます。
 手榴弾を未使用の状態で、体力パーフェクトを狙うのが、比較的困難なステージとして4面(ボスが最も安定しない為。ある意味、ラスボスである、キングピンより厄介です。体力ボーナスを狙った場合ですが……)が挙げられますが、このステージは本当に難しい為、カンストを狙うために、ボスの体力に見切りが付いた時点で、敢えて手榴弾を乱発し、止めを刺すという戦法を利用する事も重要となります。
 次に、ボスを倒した時点での時間を換算するタイムボーナスがありますが、タイムオーバーになるかならないかという点の方が遙かに重要なので、あまり考慮に入れなくても良いかと思われます。
 クリア時最後のボーナスとしては、アイテムボーナスがありますが、このボーナスは、道中のプレイ結果が反映される事が多い(当然、ボスシーン内でのアイテムを無視する訳にはいきませんが……)のでここでは割愛します。
 最終的な結論を言いますと、面クリア時に入るボーナスで重要視する優先順位は
パーフェクトボーナス>手榴弾数点>タイムボーナス(アイテムボーナスは、この部分から除外。アイテム点は、道中の行動が重要な為)
となります。ボスキャラの戦闘時は、体力の低下に気を配って戦うように心がけましょう。
 最後になりましたが、3面終了時のボーナスステージ(樽壊し)は、合計で20個振ってくる樽を、拳銃で破壊していくというものになっており、20個全破壊するとパーフェクトで20万点、弾丸を1発も無駄にしない(20発で破壊する)とスペシャルボーナスとして60万点入ります。カンスト狙いのプレイでは、このスペシャルボーナスがほぼ必須となっています(失敗しても、他の部分をきっちり取っていれば、不可能では無いのですが……)。逆に言えば、かなり楽に60万点ものスコアを手に入れるチャンスです。逃さずにきっちりと取っていくようにしましょう。

 以上、かなり駆け足気味に、カンストを目指す際に心がけるべき基礎知識を紹介しました。意外と単純な事ばかりだと思うのですが、それ故に全ての項目を満たした上でプレイするのは、相当骨が折れると思います。事実、自分もかなりの回数をこなした末に、ようやくカンスト達成に至ったので、一筋縄ではいかないと思います。
 カンストに要求されるパーツは、このゲームのクリアを達成し、さらにその上でテクニックを磨いていく段階で、ほぼ揃っていきます。ですが、そのパーツを全て組み合わせた上でプレイを繋げるというのは、相当な苦労があります。
 全てにおいて、完璧であろうプレイを行った場合の理論値ですが、パニッシャー使用で約1070万点、ニック使用で約1090万点となると思われます。この理論値は、全面体力パーフェクト、手榴弾未使用、ほぼ全敵に効果的な攻撃を命中させた場合を想定したスコアです(ひょっとしたら、もう少し高いかもしれませんが)。この理論値から、どの辺りを落としても、カンストが達成し得るかを考えながら、プレイを煮詰めて行って下さい。なお、さらに詳しいカンストを考慮に入れた攻略は、別項を設ける形で、各面の攻略に加えていきます。

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